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パリ

フランスのふりかけに学ぶ、文化を越える商品づくり

先週フランスに行っていたのですが、スーパーで目が止まる商品がありました。こちらの写真をご覧ください。

フランスのスーパーの棚に並ぶFURI FURIのふりかけ3種。オリジナル、レモン、チリのパウチが並び、棚札にALTERNATIVE AU SELの表示
FURI FURIのふりかけ3種。棚札は「ALTERNATIVE AU SEL(塩の代わりに)」

フランス版のふりかけです!オリジナル、レモン、チリという3種類。「フリフリ」と日本語も書かれていますよね。でも原料はブルターニュ産の海藻だし、フランス企業の製品なんです(ちなみに日系フランス人が立ち上げたスタートアップ企業)。ふりかけという日本のアイデアを借りて、中身はまったく現地仕様に作り直されているのが面白いところ。

特に印象的なのが、裏面やウェブサイトでの説明書きです。「日本人のように使うには?」とイラスト付きで丁寧に丁寧に書かれています。日本ではふりかけの使い方を説明する必要はありませんが、国が変われば当たり前が当たり前ではなくなります。こうした「前提のズレ」をきちんと言葉にする姿勢が、まずフランスらしい。

さらにこのブランドは、日本のふりかけを評価しながらも、「市販のものは添加物が多くて使いにくかった」と率直に書いています。相手を尊重しつつも、必要な部分には、しっかり踏み込んでいます。日本では柔らかく言い換えるところを、フランスでは正面から表現するわけです。

そして何より興味深いのは、紹介の流れです。まず「塩分を摂りすぎると健康に良くない」という課題を提示し、次に「海藻やゴマは味を補い、ミネラルも取れる」という話が続く。そのうえで「だからふりかけ」という順番になっています。商品ありきではなく、生活者の課題から入る語り方が、フランスの価値観なんでしょうね。

こうした商品を見ると、文化が違うと同じ日本のアイデアでもまったく別の姿になるのだとあらためて感じます。自国の当たり前を一度ほどき、相手の文化や生活の流れに合わせて組み直す。これは、海外に展開する日本企業にとっても、海外のトレンドを日本に取り入れるうえでも、とても参考になる視点です。

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